POPとSSHの連携

 Al-Mailでのメール送信・取込時にSSHのポートフォワーディングを用いたPOPの暗号化について

目次
  必要なファイル
  Puttyjp のインストール方法
  設定方法
    Puttyjp の設定
    Al-Mail32の設定
  運用方法

補足
 以下の内容は、特に学外からの利用において、第3者へ情報の漏洩無く安全にメールやりとりするための方法(概念図) を、設定から運用までまとめて書いたものですが、もともとputtyjpというSSHツールは、暗号化された回線で個人のパソコンからサーバマシンに接続 するためのものです。このため、telnetと同じ操作が行えます。

お断り
 ここにある説明はputtyjpバージョン0.52にあわせて書いてあり ます。平成14年12月6日現在、0.53bに置き換わっているため、少々設定画面は異なりますが、比べてみれば対応する部分がわかると思います。具体的 には以下の設定項目3の「変換」および、4の「SSHの設定」です。また設定画面「putty構成」そのものも少し変わっています。



必要なファイル
 Al-Mail32
 puttyjp.exe →ダウンロード先 http://hp.vector.co.jp/authors/VA024651/
          このページの下部に「PuTTY で ISO 2022 による日本語入力・表示を可能にするパッチ」
          という項目がありますので、executable files (PuTTY version 0.53b に
          パッチをあてた実行ファイル puttyjp.exe)の方をダウンロードします。
          こちらからだと直接落とせます(以下のURL)
          http://hp.vector.co.jp/authors/VA024651/download/file/puttykjbin.zip
          学内にもおいてありますので場合によってはここ(バー ジョン0.52)から落としてください


Puttyjpのインストール方法
 上記のファイルを適当なディレクトリにダウンロードして解凍します。
 解凍するとファイルが4つでてきます。
 スタートボタンからたどれるようにショートカットを作っておくといいでしょう。
 実行形式のファイルは2つあります(バー ジョンによっては1つしかありません)が、puttyjpの方です。
 違うものだと、起動時の設定画面が英語になります。



設定方法

Puttyjpの設定
1.puttyjp.exe(設定によってはputtyjp)をダブルクリックすると、最初の画面が出てきます。

puttyjpをメールのためではなく、sshツールの ためだけに利用したいとい う方は、puttyjpの設定項目のうち、
5の「ポートフォワードの設定」は抜かして結構です。もちろんAl-Mail32の設定も不要です。
 


 基本となるセッションを作ってしまいます。
 ホスト名(またはIPアドレス)の部分に mail.numazu-ct.ac.jp  と書き込み、プロトコルはSSHにチェックを入れます。
 

2.次は画面左側のカテゴリから「ウィンドウ」の「外観」をクリックします。

 


 端末ウィンドウ内で使われるフォントの設定の変更ボタンを押して、日本語のフォント(例え ばMS明朝)に変えます。

3.次にカテゴリから「変換」をクリックます。


 受信データは次の文字セットと見なされるUTF-8に します。
 環境によってはこれだけではまだ文字化けするようなので、そのときは初期化コードeuc-jpからw95euc-jpにしてみてください。

4.SSHの設定に移ります。カテゴリの「SSH」をクリックしてください。

 プロトコルオプション優先するSSHプロトコルバージョンにします。

sshツールだけを使いたい、メール利用には使わない、 という方はここまでで設定 は完了です。


5.次はポートフォワードの設定です。カテゴリの「トンネル」をクリックします。

 ポートフォワーディングの新しいフォワード されるポートを追加の欄に
   源ポート  8025
   送り先   mail.numazu-ct.ac.jp:25
   そして追加ボタンを押す

   源ポート  8110
   送り先   mail.numazu-ct.ac.jp:110
   そして追加ボタンを押す。

 としてください。その下にあるロー カルリモートのラジオボックスはローカルになっていることも確認してください

 フォワードされたポート欄に2つの設定が追加されます(下図)。

6.最後にこれまでの設定を保存します。カテゴリの「セッション」に戻ってください。


 保存されたセッションのところになんでもよいので、例えば中央サーバという名前を付けて今の設定を保存します。


 保存ボタンを押すと、一覧に追加されます。

 これでPuttyjpの設定が終わりました。次はAl-Mail32です。

sshツールだけを使いたい、メール利用には使わない、 という方は以下の設定は不要です。運用方法に進みましょう。



Al-Mail32 の設定
1.Al-Mail32のメニューバーから「オプション」を選択します。


 サーバ情報のPOP3サーバ名とSMTPサーバ名にlocalhostと書きます(上手くいかないときは 127.0.0.1としてみてください)。
 その後「高度な設定」ボタンを押します(次項)。

2.高度な設定画面のPOP3ポート番号とSMTPポート番号を先のputtyjpで設定した番号に あわせます。

    POP3  110 → 8110
    SMTP  25 → 8025
    OKボタンを押す。

3.項目1のオプション画面に戻ったら、ここでもOKボタンを押します。

 これで設定は終わりました。

注意
この設定に変更すると、今度はAl-Mail32単体ではメール送受信ができなくなり、puttyjpを起 動しておかないといけません。
単体で送受信できるようにするためには、1〜3それぞれの設定を前の状態に戻してお使いください。



運用方法
1.まず最初はputtyjpを起動します。
 保存されたセッションの中央サーバをダブルクリックすると接続が始まります。

2.初めて接続する場合は以下のようなダイアログボックスが出ます。

 今接続しているサーバの情報がないので、このまま進んでよいのかどうか確認をしています。
 ここで「はい」を押せばキャッシュされるので、次回は聞いてきません。
 ここで「いいえ」を押すと、キャッシュせずに今回だけの接続だと解釈して、接続を続けます。
 「キャンセル」すると接続を解除します。

3.「はい」か「いいえ」を押すと、以下の画面になります。ユーザIDとパスワードを画面の指示に従って入力してください。

4.ログインできればOKです。

5.このセッションを閉じるまでは、いつもと同じようにAl-Mail32でメール送受信できます。

6.終了するにはlogoutと入力してください。
 

最後に
 Macintoshを使いたいという場合は、 http://www.macssh.com/http://www.pluto.dti.ne.jp/~ishit/mac/ssh/を ご覧ください。少し余計に手間がかかりますが、まったく同様の作業が行えます。後者のリンクは、SSHで日本語を通す方法にもふれています。


変更履歴
 平成14年12月6日 puttyjpバージョンアップによる文面修正
 平成15年10月27日 文面やリンクの修正